[ ふ、と我知らず、口の端が上がった ]
それは、俺に対する申し入れ、と思っていいかな?エドルファス・ハーウェン殿。
[ 彼は自分の名を呼ばなかった。忘れているか.........いや、それは無いだろう。敵将と知己である、と互いに周囲に知らせるを良しとしなかったのかもしれないが、生憎、彼はそんな事にはまるで頓着しなかった ]
久しぶりだな、エディ。父君のご不幸は伝え聞いた。だが君が看取って差し上げたなら、父君も安らかに旅立たれたろう。
[ この際とばかりに、恩人への弔意を述べる。
そんな場合ではないだろうに、周囲の両軍共、二人の将に矢を射かけようとも隙見て斬り掛かろうともしない ]