── てぇああっ!![直近のダークエルフと義勇兵の射線を遮るように、カレルはペガサスの背を蹴って跳ぶ。すかさず放たれた矢を薙ぎ払い、そのままダークエルフに跳び蹴りをかました。竜のすみかで精霊たちを相手に鍛えた身体能力は伊達ではない。膝のバネと反動を利用して地面にふわりと下りたつ。その場へ、黒い馬の群れが突っ込んで来た。とっさに飛び退り、危うく蹄を躱す。]