― ナイトマーケット ―
[素直に首筋を晒したレトに近寄り、前から腕を回す。
首の後ろで結んでやるために、肩の上から覗きこんだ。
付け終わって少し下がり、できばえを確認して頷く。]
悪くない。
ああ。俺の紋章だ。
[これを付けていれば、誰に属するものかの証になる。
それ以上に、大事なことがもう一つ。]
おまえ、昨日あの程度で倒れたからな。
帰ったら訓練のやり直しだが、
ものになるまでは守りがあってもいいだろう。
[所有者に危機を知らせるメダリオン。
今日の昼間に出歩いて、見繕ってきたものだ。]