― 公国補給部隊:離脱前 ―[ベリアンの声が聞こえ、目を見開いた。居るのか、ここに。いくつかの戦場でほんの僅か交錯した視線は、常に血の香りを纏っていた。>>226彼に見つかればただでは済まない。特に、今のソマリでは――…] ――……集団デートはしない主義なんだよ、悪いなッ!! [煙幕の中。自分の場所と方向を晒すように、あえて軽口を返す。牽制のために放つ銃弾は、徹底して馬と混乱とを狙ったもの。できる事はここまで、後は――……*]