[柔く膚を爪弾く感触が不意に薄れ、次に訪れたもの>>255彼に余さず触れられた肉の器さえ融かして、自身を形作る全ての根源へと至る意志] 貴方、ほんとうに。 ……全部、欲しがってくれるのね。[身体を重ね、心を繋げて、それでも先をと止まない希求。精霊としての命の在り処、意図を込めて圧を加えれば、呆気なく生を掻き消せるその場所。唯一の人に触れられる刹那、際限なく互いを融け合わせる悦に震え、許せることに安らぎさえ覚える]