[巡る風は瘴気を祓い、同時、それに触れた闇狼たちを闇へと返していく。二重の意味で重圧が和らぐと、は、と一つ息を吐いた]……やれやれ。[ぼやくような呟きを落とした後、気を引き締める。大物は未だ動かぬが、だからと言って気は抜けなかった。*]