[その上唐突過ぎる父親の死はより不条理さを感じさせる。
胸を穿たれて死んでしまった父親。
如何して父は死ななければならなかったのか、自分でも分からない。
死因は明らかに射殺されたものである上、一撃で致命傷を負わせている故に素人の犯行ではないのは自分も理解できる事。
されど、先王の暗殺を命じた覚えもなければ、その命を殺めようとも思わなかった。
なのに父は逝去し、永久の眠りに就いているのだ。]
……如何して亡くなりあらせられたんだ。
[亡骸となった父に詰っても答えは返ってこず、奥歯を噛み締め沈黙の会話を暫しし。
何も言葉を発さず翻し、父の私室から立ち去っていった*]