―教会―
…ああ。
ニクスは…ただの犬じゃない、から。
[一足先を駆ける少女の背>>253を、微笑ましく見ていると、
扉に手を掛け、振り向きざまの溜息に。
老医師がニクスを与えてくれた事情>>268を思い出し、
微かにつらそうな表情を浮かべるも、それは一瞬で]
………?
[いいな…と何処かうらやまし気なような響きを帯びた、
リーザの言い>>253に。少女の内心は知れず、
ただ、いつだったか鳥籠を抱える姿を見た気がしたから>>256、
少女にも、人間以外の友があるのでは…と、ふっと思うも。
笑みの後、神父を呼ぶ少女の背に、意識をそちらへ向け、
神父の応えを待った*]