──現在・船長室──
[作戦を共に考えてくれ。(>>254ゲオルグ)
そう言いかけたが、相手には頷きのみを
返しておいた。
あまりここに縛り付けても仕方がない。
それに、どちらかと言えば得意なのは
ぶっつけ本番の方。
立てていた作戦をこなすよりも
その場その場で直感に従い
場をこなしていくのが性に合うからだ。
だからゲオルグを見送ったが、やはり
ツキン、と痛む頭に眉をひそめる]
…………何だろうな、コレは。
[大事なものなど特にないけれど。
小さくため息をついて、船長室から出ると
廊下をゆっくり歩いていく。
さて、どこに向かったものか。
緩やかな直感の赴くままに、歩を進めた]**