― 回想・とある戦場 ―
[気ままに集めた仲間を集団として動かすにはそれなりの経験が必要で、手っ取り早く言えば手頃な戦場を求めて各地をうろついていた頃のことだ。
隊商の押しかけ用心棒や野盗討伐では手ごたえが無く、かといってこんな怪しい集団を雇ってくれるようなところはなかなかない。
と探しあぐねていたところに、降ってきたのはまさに、手頃で手ごたえのある戦場の話だった。]
おねーさん、良い買い物をしたね。
俺たち、けっこう使えるよ。
[預かると言う女将軍に、任せてとばかりに胸を叩く。
なお年長の女性は、母でない限りはみなお姉さんだ。間違いない。]