か……カーク……さん……
………ゎ……私は…アイリス……アイリス・サーヴェスタって言います……
さ、寒気は………さむけ……?って……その……………悪寒……でしょうか……
こわ……いですけど……あの………………頑張る…です…
酔っひゃっ………酔ったのですだ……きっと…あ…ぁあと……浮遊感がふわふわで………
[俯いて、今にも消え入りそうな声。みるみるうちに顔が真っ赤に染まっていく。
"さむけ"という言葉がわからず動揺した私は、そのあと何を言っているのかわかっていない。
────も、もうダメっ!
頭の中も目の前もぐるぐるとしている。大きく息を吸い込むと一気に言葉を吐き出した。]
ぉお薬もらったらすぐ帰るのです!!!
[医務室の外にまで響いたであろう音量で、自分自身も驚くほどはっきりと言えた。
────やれば、できる。
とてつもなく奇妙だが、私は妙な自信をつけてしまった。]