―小部屋―[外の風に当たった後、ふわりと優雅な足取りで廊下を歩む。顔には疲労も感情の残渣もなく、携えられるのはただ微笑] ――…?[ふと通りすがる小部屋の前、立ち止まる。耳聡い吸血鬼は、小さな寝息>>242を聞き留めた。扉を開けて室内へ入る動作に音はなく] ……あらあら、お疲れみたいですね。[眠りにつく青年を見つければ、くすりと空色を細めた]