「実は皆さんを収集した理由はこれからです。いいですか? 本題はこれからです」
[悪戯の共犯者を作るようににこやかに笑ったマッドサイエンティストの口から、続けて発せられた言葉は、場の全員を再び凍りつかせた]
「この特殊機甲実験小隊……Besondere Panzerpartei。長たらしいので、通称BPPを極東軍及び民間兵器と戦わせてみようと思っています」
[一瞬の沈黙]
「ふ、ふざけるな! 友軍同士で殺しあえというのか!」
「いえいえ。まさかそんな。大事な大事な駒を無駄死にさせるつもりなんて微塵もありません。ただ……」
「ただ、なんだ?」
「僕の最高傑作が量産化されれば、こんな戦争、あっさりと終わらせられると、証明したいのですよ」