[巫女と修練者を直接見送らなかったのは。
なんとなくお邪魔してはいけない雰囲気というのを覚えたからだった、のかどうか。
修練者は外の気配が一際強かったので、今は触れすぎると良くないと感じたのかもしれない。
だがそれでも]
いっぱいありがとう!
お肉の焼き方、ちゃんと覚えてるからね!
[気になるのは止めようもなく。
二人が去り行く方へとそんな言葉を風に乗せながら]
穏やかな風が吹き続けますように。
[胸の石に手を当て、そう願った。
所によれば、繁栄の石とも呼ばれる砂金水晶。
いつか生まれるだろう新たなる命まで、その願いが届きますように*]