……よか、った。[見えない視界で。少年は、声のする方へと指先を伸ばす。彼女は、今度こそ、てのひらの白へ、触れさせてくれただろうか。][触れたか触れられなかったか。ふ、と、意識が抜け落ちる。消えていないから、脱落はしていないけれど。もう、何も、する力が、残って**]