[ ”誰か!” >>260
その叫び声は廊下を走る軍人たちにも届く
先のほうを走っていたあたしにも、勿論
だけど、それは、叶わなかった。
中庭に到着した時に目にしたのは
血を流す尚書官長補佐と >>269
傍らにいるであろう王子の姿のみ。
美しい白鷹を従えた筈の その人の姿は
もう、どこにもなかった >>267 ]
軍医を!!
[ あたしに叫べたのは其れくらい。
反逆者を探せ!だの 追え!だの
それは既に他の軍の誰かが叫んでいたわ
あたしは、斃れる彼らの元へと、
まずは、駆け寄ろうと *]