[ギシギシと言う手足を無理に動かすようにして、匂いがしたと思う方へ向かう。空気を嗅いでも何も感じない。さっきのは気のせいだったとでも言うように]……![そんな先に、男性の姿>>272を見つけて]……ちが、った……。[大きく息を吸い、そして、ゆるゆると吐いた。気のせいだった。そう、居る訳がない。彼にどれだけ縛られているのだと、自分を嗤う]すみません、そこの方。