みんな凄いね。特にコンラートだっけ、段々人間離れしてきてるような...?
[ 一度上空を旋回し、戦況を確認して、カレルは軽く首をかしげる。人外のそこそこ存在する一団の中だというのに、どう見ても人間のはずのコンラートに、そう感じてしまう理由は、カレル自身にもよく分からない。 ]
おっと...!
[ とはいえ、そのまま考え込む暇はなく、白狼の咆哮と共に小鬼の姿が空気に溶ける。>>267 ]
うん、予測通りというかなんというか...よし!
[ ぼやくような口調と裏腹に揺らめく強い気配に、カレルは一つの決意を固めて、ツーハンドソードの柄と鞘の間に封じるように掛けられた細い金色の鎖の輪を外した。
そのまま自らの首にかけた鎖の中央には艶やかな白銀の輝きが揺れている。 ]