[先輩の中でも年長で、そして古参のリエヴル。彼はいつも穏やかで、笑っていて――レトには、その笑顔が不思議だった。不可解だとすら考え、けれど、同じように笑っていた。他に誰も人が通り過ぎない廊下で行き逢っても手伝いにとさりげなくドールを呼び、不用意に近づくことはしなかった。だから今も、笑顔で会釈するだけ……のはずだったが中庭から覗いていた一部始終] 新しい人と、もう話した?[ディークを庇う様子だった彼に、すれ違いざま、問いかける。連れ立っていれば、ギィの目も見て、軽い口調で]