──── 第二エリア 医務室 ────
[2人の会話はなんのことやら、さっぱり理解ができなかった。ただ、何か良くない雰囲気だったのはわかる。警察、偽名、消えた銀器……いい印象を受けるはずがない。
────あぁ…こっそり部屋に戻ろうかな…
そう思った矢先、眼鏡をかけた男性が医務室を出て行ってしまう。(>>233)
医務室には2人だけになってしまった。
────うわぁ…どうしよう。絶対声かけられるよね……うぅ……
そう思うと余計に吐き気が強くなる。
思った通り、彼はこちらに向き直った。(>>257)声色は先程とは違う、優しげなもの。間の距離は彼の配慮だろう。
大丈夫、大丈夫と自分を落ち着かせ、話し始める。]