[さて、ジムゾンに袋を手渡して、先ほど投げた質問の答えを待てば、神父様の「悩み」について聞くことになる。 >>261
なるほど、裏庭は今はずいぶんと綺麗になってしまい、寂しいと言えば寂しい。
昔の事を思い出す。
確かに昔は裏庭には花を植えていたこともあった。
春に撒けば秋ごろに青い花を咲かせていたが、それを撒かなくなったのは……どうしてだっただろう。
理由があったのかもしれないしなかったのかもしれない。このへんは、よく思い出せない。
さて、過去よりも現在を、と考えれば。
……どうしたものか。あの青い菊の花をまた植えるのも良いかもしれないが、いや、しかし。]
……神父様、提案があります。
花は心の栄養であり、未来への礎です。私達よりも未来を生きる子の意見に価値はあると思いませんか?
[そう言うと、偶然にもちょうど来ていたリゼットに視線を向けて。]
リゼットちゃん。裏庭に何を植えたらいいか、私達は悩んでいます。
何か、植えて欲しいものはありますか?