― 少し未来/副艦長室 ―
[ 彼がどこで何をしている時だったか。
連絡する、と約束した通り>>155
二度目にディークを副艦長室に呼び出した時には。
今度はすれ違わないよう、
先に自分が室内で待つことにした。
約束した時に、海賊船にいた頃よくしていたように、
彼の土色の髪を くしゃりと撫でれば。
にっと笑う顔は、昔の少年のようで。
こんな時なのに、一瞬だけ。
心臓の鼓動が、ふわりとあたたかくなった気がした。
彼が、私の手に今 何か想うことがあるとも>>183
彼の決意>>269も、今はまだ知らずに。]