― 城内・屋上 ―[カレルと共に城に戻った後、しばらく考え事があり、自室にこもっていた。その間、イドを駆使してそこここに聞こえる声を拾いながら。やがて、静かに部屋を出ると、物見櫓に登る。遥か彼方に孤島の向こうの大陸が見える。しばらく眺めていた。やがて、城内の至る所にいるイドを人数分集めると、全員に届くように飛ばした]「私が鑑定師だ。本日調べたのは「ソマリ」…ブランだ」[イドを放ち追えると、どこか寂しそうな表情を浮かべしばらくそこに留まっていた]