――見えた。 テツ、飛ばせ!![かつて見届けたフィオンの勇姿を思いながら、今度は自らを磁力で打ち上げる。 そして、折り重なる鱗の中に。 逆さに生える一枚を、確かに見出した] はあああああっ!![気合いと精霊の力を込めて、自らの体ごと後方へ回転をかけながら、その一点へ鉤を打ち付ける][そして逆鱗は、過たず打ち砕かれた*]