[蛮族には理解しがたい事だろうか。
長い間、ナミュールとして築き上げてきた確かな歴史を、他の者に踏み荒らされる事の、屈辱を。そう、易々と受け入れられるはずがなかった。
なにより、彼等は――――]
先日、貴方がたはその巫女姫が作られた結界の一部を壊しました。
それは、姫王の侮辱であり、国民の侮辱でもあるのです。
―――――……まだこの国で、プリンを食べていられる事に感謝して欲しいくらいですよ。
[スプーンを手の端で弄りながら、そんな風に冷たく言葉を付け足す。
>>0:29 思い返すのは、先日、シメオン・オリオールが親書を携えて、謁見をしに来た時のこと。
あの条件では安過ぎる。リスクとリターンがまったく見合っていない。]