そんじゃ遠慮なく
[元々遠慮する気などなかったが、許可が取れたなら誰かに阻まれることもないだろう。と、既におかわりしたグラスを傾ける。
ちらりと見てみれば、まだ領主が飲んでるのはマティーニ。
カクテルの王様を選ぶ辺りはさすがと言うべきなのか、否か。
悪戯っ子のように見える笑みを浮かべながら言われた言葉には、開いてる手を適当に振って]
やーだね
不真面目な門番が領主なんか務まるわけないでしょ
領主が決まればわかるだろうから、それまでの楽しみにしておくよ
[この人が領民とか似合わなそうだなぁ……とは思うが口にはしない。
今を知ってるから想像つかないだけで、案外似合うかもしれないし。
知らない物を否定はあまりしない質。]