[ ヴィクトリアが、どんな時にも前を見て進んでいると思えるからか、それとも、男女の別も、階級の上下も関係なく誰の前でも、己を変えず、凛と背筋を伸ばす姿が、頼もしく見えるからか。そう…彼女なら、あのモルトガット皇帝の前ですら、自分を失う事がないのではないかと、そう思える ](ああ、そうか…)[ 彼女もまた、曲がらぬ心を…「不覊」の魂を持つ者だからか、と、そう気付いて。男は笑った ]行くぞ、トーリア。今度こそ、皇帝陛下にお前の腕を見せてやろう。*