人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

― アレイゼル領 ―

[副使が赴く先は、街か、北の森か。彼を平然と見送りだした暫く後。
少々開けた、風の香る場所で山岳の民は待たされていたろう。
家令が姿に気付き、礼で迎える。そこに現れるのが白金の貴人]


 …ようこそ、ウェントス族のルディ。
 王国の貴族という信頼の難しい間柄の中、義と約に従い訪れてくれた事にまずは感謝を。

 本来なら、良く持て成したい所なのだが…。


[この通り、慌しくてね、と薄く笑いながら、己は先ほどの副使との対談を思い出す。
幾年にも渡る敵対の縁、信頼を得難いその関係、閉鎖的な者達。

事情が大きく異なる。王国からは年単位の熟慮が必要だ。
然し彼等異邦人の視点に立てば、外界諸国とナミュールの関係はまるで。
まさに、王国とまつろわぬ民の関係を拡大した様な物にも映るのかも知れない。そんな事をふと思う]

(272) 2015/03/15(Sun) 02:53:51

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