[ 主人の望みを叶えるのも奴隷の役目。
つまり、"望み"は"命令"の一種である。
けれど彼の"望み"はとても難しい事だった。
そして、これまでになかったもの。
自分の意思など持った事はない。
────持っても意味がないから
"わらう"というのもよくわからない。
────楽しいことなどなかったから
そんな私にどうやって叶えられるだろうか。 ]
"いや"だなんてそんな……!
[ "許可"?何故奴隷に許可を得るのだろう。>>232
私の事は足の先から頭のてっぺんまで
ご主人のモノであるのに。
好きに使っていただける事が私の────
"ですが私は綺麗なものではありません。
お手を汚してしまいます。"
言いかけた言葉は主人の行動によって遮られる。 ]