人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


薬師 クレステッド

[どれほどそうしていただろうか。
膝が濡れている事に気付く。そっと覗きこめば]

 ……カレル、涎を垂らすな。

[文句を言いながらも、特に起こそうという意思はない。
微かな声で目を開けてしまったとしても、もう少し休んでいていいと言うだろう。
眠りに落ちているだろうその身を抱え上げ、狂乱の時間が過ぎ去った1階に戻る。

カレルを彼の部屋に寝かせ、何かあるなら呼べと枕元に手紙を置き、
そうして、静かに彼の部屋を出る。]

 さて、どうするかな。

[血と涎がついた服を着替えたかったが、
口を漱ぎたいという欲求が勝る。

口に含んだ彼の血が、自分を誘うようで。
その誘惑に流されそうになる自分を振り払いたかった。
水を飲むために厨房へと向かえばジェフロイとディークに会えたか。>>270 >>271]

(272) 2013/10/02(Wed) 22:03:19

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