[どれほどそうしていただろうか。
膝が濡れている事に気付く。そっと覗きこめば]
……カレル、涎を垂らすな。
[文句を言いながらも、特に起こそうという意思はない。
微かな声で目を開けてしまったとしても、もう少し休んでいていいと言うだろう。
眠りに落ちているだろうその身を抱え上げ、狂乱の時間が過ぎ去った1階に戻る。
カレルを彼の部屋に寝かせ、何かあるなら呼べと枕元に手紙を置き、
そうして、静かに彼の部屋を出る。]
さて、どうするかな。
[血と涎がついた服を着替えたかったが、
口を漱ぎたいという欲求が勝る。
口に含んだ彼の血が、自分を誘うようで。
その誘惑に流されそうになる自分を振り払いたかった。
水を飲むために厨房へと向かえばジェフロイとディークに会えたか。>>270 >>271]