人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


黙示天使 アデル

[それは唯一神教のシンボルを抱く教会の近くにあった。
 形こそ巨大な船であるが、人間にそれを飛ばす術はないと思われた。
 反撃の象徴であれば真っ先に破壊する所であるが、これを作り出したのは、同じ主を信仰する人の子らである]

 ……ほう。

[その中に、人の子らを導く立場と見える青年の姿を見付けた。
 救世主、と周囲に呼ばれるその青年は、人間の群れの中で異質な存在と天使の目に映る]

 人々に救いを示すか。
 良い心掛けである。

[天上への呼び掛けと同じ響きで向けられた思念に、果たして反応はあったか。
 天使はしばし箱舟上空へ留まった後、何処かへ飛び去った*]

(272) 2017/11/02(Thu) 20:04:01

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