人狼物語−薔薇の下国

467 【SF人狼騒動RP村】 Sleeping Silver SheepA 〜愛はさだめか、さだめは死か〜


奇妙な乗客 ヴィクトリア


[ 顔を上げてと言われれば大きく見開かれた瞳は
 目線の少し上、まっすぐ注がれる視線に吸い込まれる。
 いけない、またお膝が汚れてしまう。
 そうは思っても口にする余裕なんてなかった。
 ただ視線をそらさずに主人の言葉を聞く。

 "命令"の代わりに交わされる"約束"。>>230
 私にはその違いがあまりわからないけど。

 "約束"の内容はそれまで仕えていた貴族達が
 感情的に、日常的に私へ与えていた恐怖を
 貴族なら当たり前の行動を行わないというもの。
          まさか、そんな事が…?
 "わかるかい?"との問いかけにはやっとの思いで頷いた。
 本当は混乱していて、全く思考がついていかなかったのだけど。
 でも、何か求められたら迅速に応えなくては。
 それが、叩かれないために必要だから。
 ────…でも。

 あぁ、なんて事だ。
              ────疑えない

 それは相手が主人だからという意味ではなく本当の意味で。
 彼の瞳が私の目を通じて本気である事を伝えてくる。
 きっと彼はさっき私が反応できなくても
 叩く事はなかったと、そう思えた。
 わからない、わからない。どうして"貴方"は
 私が奴隷だと知った後も優しくしてくれるのですか?
 私はまだ、黙ったまま。 ]

(271) 2017/01/19(Thu) 17:56:04

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