頼む! 皆を護ってくれ!![砂浜に手を付き、強く願うと土精が応え、砂を盛り上げ簡易の防波堤を作り上げてくれた。だが、自分はその手前に居た為に波に飲まれてしまい。水に恐怖を抱くのは初めてで、こんな思いをいつもウルはしてんだな、なんて思いながらせめてと声を張り上げた]カナン様とファサン殿に、伝えろ!俺は多分ディーがいるとこに行くはずだから心配要らない!出航するなら、蛟も滞りなく進むように![それだけ言い残すと、女は海の波へと飲み込まれた**]