ぐ...げほっ![ 魔将の首を目がけ刃を揮った瞬間、その腕の一振りで凝った魔力の霧、その毒を含んだ障壁に囲まれる。咄嗟に息を止め、目を閉じるが、吸い込んだ瘴気が、肺に流れ込み、焼けるような痛みに咳き込む羽目になった。同時、揮った刃は、魔将の片手に受け止められて>>267 ]な...!?[ 人ならぬ魔の、人ならぬ所以、それを目の当たりにして、息を呑む...そうこの目の前の男の形、それすらも、恐らくは魔の戯れの一つなのだと、慄然として男は悟った ]