― 旗艦ヴァンダーファルケ/司令官室 ―[名を呼ぶ響きは、懐かしさを伴うもの。それから綴られる言葉たちは、黙って聞いて。どちらを選びたい、という言葉に、びく、と身体が震えた] どちら、を。[軍人として、この場に留まるならば、確かに邂逅は遠くないだろう。ただ、それは互いの命の交差を伴うもの。対峙して、感じた事。あいつは、操縦士として、頭一つか二つは確実に抜きん出ている、という本能的な確信。だから、対するならば手は抜けない──絶対に]