[釘を使わずに組まれている板を分解して、また別の形に組み立てる。作ったのは、簡易なムカデ梯子だ。人を寄せ付けない垂直に切り立った崖に立てかけて足場になる場所まで上り、そこで梯子を引き上げて、地盤の脆い部分を避けつつ上に横にと架け渡して移動することで崖の上へ出る。そんなパズルめいた抜け道だ。] 互いに幸運を祈ろうぜ。[ここで別れることになるラバの耳の後ろをガシガシと掻いてやると、カークは登攀に挑むのだった。**]