[その昔、『落ち零れ』と称されていた少年。>>0:330
『周りが何を言おうが、お前はお前なんだから、やりたいと思う事を貫き通せ。
そうすりゃ、道なんざ自ずと開けるもんだ』
彼に向け、そんな言葉を投げかけたのは、自身が高位神官に任ぜられた時だったか。
周りの評価がどうであろうと、自分自身を偽らずに進めば何とかなる、と。
そんな理論をぶつけつつ、何かあれば自身の補佐や、細やかな仕事を言いつけた。
そうして築いたもの、そして、彼自身の重ねた実績。
それがあるから、精霊族への使いという、重要な仕事を託す事が出来た]