[ 降りてはならなかった。 智慧があったのなら耳を傾けたのだろう。 武力があったのなら目で覗き込んだのだろう。 一点の曇りなき白は容易く染まりやすい。 そんな事、他の天使も知っていただろうに。 無垢で無知で無欲な天使を主が求めた。 ただそれだけでこの天使は全てを捨てた。 無意識化に神に愛を囁き愛を求め その姿が餌になろうなどと>>224 天使は知る由もなかった。 天使に歌を求めた男はもう、 何処にもいない。 たった一つの悪>>222を知った。 ]