― 静観の刻 ―
[初めの裁きより数日。
人間らは宇宙船発射場や関連施設から撤退し、目立った抵抗も見られなくなった。
天使側もまた、空を征く船の破壊こそ徹底されていたものの、人間側がそれらの手段を回避すれば力を揮う機会は減っていった。
武器を向ける者への粛清を除けば、威圧のための散発的な攻撃が見られる程度となっていっただろう>>247>>248]
[無論警戒の目を緩めることはなかったが、水面下の動きは天を舞う白翼の知る所ではない。
無闇な破壊活動は、かえって天の威光を傷付けるものともなろう]
[そんな折、ひとつの目を引く建造物>>259が、黙示天使の目に留まることとなる]