「悪に飲まれまいと必死に意思を強く持つ主人公! 類まれなる精神力で未来を掴むため技術を磨くサイエンティスト! アクションだって最後は肉体を凌駕する意思の力だ!
それがフィクションだけなんて誰が決めた! 現実だって似たような事例はいくらでもあります!」
[天を仰ぎみるように両手を広げて、熱演で溢れた汗に前髪を額に張り付かせた実剣は、体全体を使って視線を円卓へと向けた]
「さてそんな僕の最高傑作の紹介をしましょう」
[一番左に映されていた髪をサイドテールにしているキリっとした印象を持つ少女と一つの機体がクローズアップされる。
その下にホワイトカラーの機体がある。頭部が角を鋭角にしたハート型をしており、手足が細剣のように尖っている。だが一番の特徴は両肩に装備された幅の薄い円筒形大型レーダーだ]