[隠さないとすぐに命を狙われるという言葉に、酷く切ない音を感じて。
一瞬表情が揺らいだことに気付かれただろうか。>>266
感情は置いてきた……なんてそんなものは思い込みにしか過ぎない。
少しのことで簡単に蓋は開く……。
それでもナイフの切っ先はずらすことなく、ソマリの顔を逸らすことなくジッと見つめた。]
私もやりたいとは思わない。
この行動が人狼にとって……
酷く身勝手で、人間の独りよがりな行為
だってことも理解する。
……でもね。
ソマリが誰かを殺すのを見るのは嫌よ。
[自分ならば、殺されても仕方がない。
しかしその爪が、カレルやロー、ヴィクトリアといった大事な人に伸びるのならば。
私は貴方を"止めなくちゃ"ならない。
それが殺すという行動とイコールなのだとしても。]