[>>264水球の縦波が直撃したなら、そのまま壁へと直撃させ、衝撃と水圧で相当のダメージとなるか。
通常の水球に致命傷を負わせる力はないけれど、最大火力で至近距離から火属性の相手へ放ったものならば――]
あ…………。
[少しだけ目が慣れて、一瞬だけ“ ”の笑った顔が見えた、気がした。
ずきずきと体の内側が痛む感覚に、眉を下げる。
二人で。みんなで。
考えてもみなかった。
一番身近な母の言葉で、諦めて受け入れてしまった少女は。
けれど、もう、今更。
今更なんだ。]
[うさぬいが、少女の後ろで何かを堪えるように、口元を抑えた。]