人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル軍大佐 タクマ

[ 現在、ウルケル援護艦隊は、その先頭にある巡洋艦ヴァイスメーヴェを旗艦としている。
指揮を執るのは男の艦長時代に副長を長く務めた中佐で、ヴィクトリアが操舵していた艦にも同乗したことのある人物だ。

それ故に、彼の指揮は、正しく本来の指揮官の意を汲むものだった ]

「主砲斉射、用意!放て!」

[ 号令と信号に従い、六隻の巡洋艦から一斉に轟音が轟く、ほぼ同時に重なった砲撃の音は、まるでひとつの大きな大砲から放たれたと同じに聞こえたはずだ。

砲撃は、命中よりも転針する帝国巡洋艦隊の動きを少しでも遅らせるためのもの、わざと各艦の少し前方を狙って放たれた砲弾が、次々と着水し大きな水柱が上がった ]

(270) 2015/11/09(Mon) 20:41:50

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