[本当は寝転がりたいところだったが、そうもいかないだろう。多少、人目は気にするたちだ。地面に腰を落としたまま息を整えていると、どこからか想いの欠片>>183が飛んできたように思えて視線を巡らせた。遠くで煉瓦色が揺れている。それだけのことで、唇に笑みが浮かんだ。]