― 中庭・本部近辺 ― まあ、そんな感じですね。[簡潔な言葉に、返すのは同意の頷き。続けて語られた、仔竜の話にひとつ、ふたつと瞬いた] シエルが……そんな事を?[お菓子の話の方は、自分の好物がちらちらと混ざっていた辺りから腑に落ちたが。不安そうにしていた、という話に、視線は空へと向く。目に入ったのは、仔竜へと近づいていたミヒャエルが距離を開ける姿。>>253距離を開けられた仔竜が、ほんの少し寂し気な声でぴぃぃ、と鳴いたのは届かなかったけれど]