……僕はアースガルドから逃げてきた脱走兵です。
あの地にいたら、自身が壊れてしまうと思い……
だから……逃げてきたのです。
[ 最初は淡々と思い出を語るように。
徐々に感情が入り始め、次第に戦場や王国の不平不満、
争いの無意味さを語っていた。
それはきっと彼女の持つ優しい雰囲気に安心したから。
ただの密入船者を心配してくれていたのも嬉しくて。
──まさか、同じようにガルーの細胞を投与されている
存在だとは知ることも無く。
──当時、僕はクレステッドと名前を名乗ったけど
彼女は何と名乗っていただろうか。
同時にベルガマスコが話していたことを思い出す>>1:492。
カシムの上司であるというと、彼女もアースガルドの将軍……?
初めて知った真実に、複雑な感情が入り混じる。]