[執務室へと向かう道の途中、若くしてその高い地位を得た彼に出会う。>>264]おや、シュナウザーさん。久方ぶりですね。[頭を下げる彼に、執務の際とは異なった口調で話しかけた。監査局の長である彼とは執務上でも、また執務外でも稀に話す機会がある。受け持つ任務の関係では協力を仰ぐこともあり、私が信頼を置く数少ない内の1人だ。立場ではまだ私が上だが、いつか彼もより上へと上がってくることは想像に容易い。]