「下の機体はこれはBesondere Panzerと命名した機体です。
この機体は搭乗者の精神パルスとリンクしたパワードスーツを着用した状態で操作する事で、五感のみならず第六感までも使用した戦闘を可能にすると共に、これまで単なる物理法則でしかありえない実弾・光学兵器に精神エネルギーを付与して、現存兵器を遙かに上回る破壊力を生み出す事を前提に作られました」
[いち早くショックより立ち直った鑑が、先を促した]
「……精神エネルギーを付与するとは?」
「努力! 勇気! 根性! そういうものですよ!」
「科学者が精神論を口にするか」
「何言ってるんです? 世にあるファンタジーやSFと名のつくストーリーが最後に辿り着くのは全て精神論ですよ!」
[その言動は自分に酔っているとしか思えない。
胸元の悪くなる思いを苦虫を噛み締めた表情で、感情を露にしている鑑に気付きもせず、実剣は続ける]