[枯れて引き抜かれた花壇の横を通り、外れて倒れた家の扉をまたいで奥に行く。向かったのは、家と家に挟まれた小さな空き地。泣き虫の幼馴染がよく泣いていた場所。大きな木の根をくぐっていく、秘密の場所。] ……っ! と、、くそっ。[すっかり大きくなった自分が通り抜けるのは苦労したけれど、なんとかたどり着いてぐりると見回す。]