[向けられる切っ先はまっすぐにこちらを貫く意志を感じ取れるもの。宝石の放つ光りはあわい光りを放ち続けながら、左半身を引いて構える。それは人間が通常の生き物であれば急所のひとつであるものを隠す行為にも見えただろうか。左身を引けば、自分の身の右側の多くを向けるような形に。顎を上げ、晒されたかすかな首元は、レイピアを突き刺すには十分な隙間を見せていた]